韓国ドラマ「恋するムービー」の作品情報・あらすじ・感想

ロマンス

たしか「恋人~あの日聞いた花の咲く音~」の感想をアップした頃に植えたきゅうりの苗が、湿気と猛暑で病気になって、遂に枯れちゃったんですけど…。私の夏野菜量産計画がぁぁ!

悲しみにくれてるけど、今日はこのドラマの感想を書いてみたよ。
ウシクはやっぱり面白い。自分の中のウシク好きを再確認したドラマだったw

作品情報

  • 邦題:恋するムービー
  • 原題:멜로 무비
  • 英題:Melo Movie
  • 放送:2025年
  • 話数:10話(1話約60分)
  • 日本国内配信:Netflix(2025.7現在)

予告編

あらすじ

幼い頃から映画が大好きで映画俳優を目指すギョム(チェ・ウシク)は、ある日訪れたオーディション会場で、監督助手のムビ(パク・ボヨン)と出会い、彼女の名前と姿に一目で恋に落ちるのだった。

オーディションには落ちたものの、なんとか現場に潜り込み、撮影に参加することになったギョム。付きまってくるギョムを、初めは冷たくあしらっていたムビだったが、2人の距離は次第に縮まっていく。

そして打ち上げの夜、遂に2人はキスをする。しかし、その夜以来、ギョムは完全に姿を消してしまうのだった…

それから5年後。
映画監督となったムビは舞台挨拶の場で、映画評論家になったギョムと再会するが…

映画の世界を舞台に、過去のトラウマを乗り越えようとする映画のようなロマンスを描いたドラマです。

評価(momoruruが勝手に採点♪)

momoruru

総合評価 90点

なんてったってパク・ボヨンとチェ・ウシクのケミが良かった!
登場人物たちがそれぞれの心の闇を乗り越えて成長していく姿を、優しく温かく見つめている素敵なドラマ。
しかしテンポも良くワクワクいっぱいだった前半に比べて、後半の時間不足感と展開の浅さが気になっちゃったな~。

感想

ずっと見ていたくなるくらい抜群のケミ

パク・ボヨン作品2連続!

ボヨンちゃん、今回は映画監督という珍しい役柄なんだけど、今回も安定の可愛さ。
もはや愛らし過ぎて映画監督には見えなかった気もするほどw

しかも相手役はみんな大好きチェ・ウシク~。
2人は同級生なのもあってかとにかくケミが最高で、見てるだけで顔がほころんじゃうくらい好きだったな~。ずっと見てたかったくらい。
(ボヨンちゃんはこれで「ウガウガファミリー」の5人中3人と共演済)

サブカップルにはイ・ジュニョンとチョン・ソニも出ていて、フレッシュな高校生姿も披露してまーすw(ジュンくんも「勇敢な市民」や「弱いヒーローclass2」みたいなヤバイ高校生じゃなくて、バンドマンの超フレッシュ風味だよ)

このドラマの主人公は、映画監督を目指していた亡き父との過去にわだかまりを抱えている監督志望の女性ムビと、両親を失ってから10歳離れた兄の献身的な愛によって育った映画が大好きな弟ギョム。

2人は映画の製作現場で出会い、別れ、そして再び出会うんだけど、お互いの存在を通して心に抱える暗いトラウマを乗り越えて成長していくという優しいトーンのロマンスドラマ。

タイトルが멜로무비(メロムービー)だけにテーマは恋愛映画だしロマンスがメインなんだけど、家族から注がれる無償の愛やその綻びだったり、20代から30代になっていく登場人物たちが自分の居場所を探していく葛藤なんかも、丁寧に描かれていて、まさに心温まる素敵なドラマだったよ。

ジュンの生き方に何度も泣いちゃった

今回の感想を結論からいうと…
決して悪くはなかったし、主演の2人にはハマったものの、ストーリー的には私はそこまでハマれなかったの~。

というのも、このドラマって、私の「人生ドラマ」と言っても過言ではない「その年、私たちは」のイ・ナウン脚本家だったし、「星から来たあなた」から「あなたが眠っている間に」や「無人島のディーバ」を撮ってるオ・チュンファン監督なのよ。

始まる前から不安要素ゼロの期待しかなかったので、「良かったけど、期待したほどではなかった…」っていうのが正直な感想かな。

momoruru

この続きはネタバレありますのでご注意を~

もちろん良いところはいっぱいあって、特にギョムとギョムの兄ジュンの関係性は心揺さぶられるものが多かった!
ジュンを演じてたキム・ジェウクが、感情が読めないほど献身的な兄を上手く演じてたのも良かったし(兄弟にしては顔が似てないんだけどw)。

2人のストーリーには何度も泣かされたんだけど、一番グッと来たのは第3話で「ニュー・シネマ・パラダイス」の白い壁の話をするシーン。「この家に引っ越してきた理由くらいは兄さんの望みだと…また僕か。兄さんにはがっかりだ」って言って、ギョムがお兄ちゃんに対して珍しく真顔で怒り出すところ。

お兄ちゃんの事故は自殺っぽいなあ…っていう匂わせはあったんだけど、それについては全く触れもせず、むしろ前向きに淡々とストーリーが進んできてたのに、ここでギョムが怒っているのは「やっぱりお兄ちゃんの事故は…そういうことなんだよね」っていう現実に引き戻される感じが余計に辛いシーンだったなあ。

というかこの自殺の話が、ギョムとお兄ちゃんの間でちゃんと語られるのって7話目にきてようやくなんだよね。こんなに大事な問題を、ギョムの想像の中でずっと沈めていくっていう、ギョムの心の闇の演出には唸ったし。

こういうシーンでのギョムの表に出せない微妙な感情の変化を、ふざけてるようでいて(?w)実はしっかりと表現してるウシクもつくづく凄い俳優なんだよな~。

後半は詰め込み過ぎて浅くなった…?

7話くらいまでは順調に面白かったんだけど、お兄ちゃんの死後あたりから私の視聴ペースが急激ダウン~!

前半に広げてあった風呂敷を、後半で一気に畳んでいく感じで、ギョムとお兄ちゃん、ギョムとムビ、シジュンとジュア、ムビとお父さん、ムビとお母さん…と色々な2人のエピソードを詰め込まれているんだけど、全部やるにはあまりにも時間が足りないような…?

テーマが多いせいでどんどん話のポイントが移動してしまうので、こちらの感情が乗り切る前に話が変わっていく感じがしたかな。

それと時間が足りないせいで、それぞれがあまり深くは作りこまれていないような印象で、割とすぐに結論を語り始めちゃうのもちょっと気になったんだよね。

だって現実には、人生の全てにはっきりと結論を出して進んでいけるわけじゃないし、日々のあれこれに忙殺される中で、ちょっとずつ見えてくるものも多いんじゃないかなって思うから。成功も失敗もすぐには見えないし、まして長年抱えてきた悩みは解決するのにもまた時間がかかるもの。

終盤の展開がいかもにドラマティックというか、私はあまりリアリティを感じられなかったな。

こんな子いたら絶対可愛がる!

ただ、ギョムはほんと可愛かった。まさにウシクのハマり役で、まるで本人みたい!?

お調子モノで情けなくて男らしさもあんま感じないけど、機嫌よくしてる時の楽しそうな感じとか、嫌味なく懐にぐんぐん入って来る感じとかが、全く憎めなかったなー。誰もが拒めなくて、ついつい可愛がっちゃうのが良く分かる!

でもギョムって言葉が全然足りてないんだよね~。
話せば済むこともそうだけど、話さないと誤解を生むことでも、何も言わないから…。それが彼の優しさかもしれないけど、ムビをはじめ、周りは結構キツかったはず。

ギョムは心のキャパがいっぱいになると自分にこもっちゃうんだけど、どんなに身近で頼れる相手でも、「悲しい」「寂しい」って口に出して言わない限り、それは人には伝わらないから。

それに人って自分の見たいものしか見ようとしない生き物だから「待った方がいいのかも」「誰かがやってくれてるはず」「きっと大丈夫になったんだ」って思うだろうし、それって結構危険なことだと思うんだよ私は。

自分に閉じこもってしまうと本人も辛いし、周りだって同じくらい辛いから、もっと幸せに生きれるように努力して欲しいし、身近な人も幸せにして欲しいなって思ったぞ。(ま、これは私自身にも言えることなんだけどね…)

というわけで、すごくハマるほどではなかったものの、ギョムはずっと可愛かったし、ボヨンとウシクのケミは最高だったし、色々と考えることも多いドラマで、楽しかったな。

最後に、ウシクがすごく照れたと話してたキスシーン&NGが可愛かったので載せときまーす↓

サブタイトルになった映画たち

余談なんだけど…このドラマってエピソードごとのサブタイトルがとっても凝ってて、なんと全部が有名な映画から引用されてるんだよ~。さすが映画がテーマのドラマだけある!
気になってどの映画のセリフなのか、個人的に調べてみたので載せておきます。
※日本語サブタイトル(韓国語サブタイトル)『映画名』どのシーンか、の順で書いてるよ。情報が間違ってたらごめんね。

Episode
朝になればよく見えるはず
(아침이 오면 아름다울 거야)

『喜劇之王(King of Comedy,1999)』
主人公が海辺で、将来を悲観するヒロインにかけた言葉「天亮之后就会很美的(夜が明けたら美しく見えるよ)」から。

Episode
そのしかめっ面は何だ?
(Why So Serious)

『ダークナイト(The Dark Knight, 2008)』
ヒース・レジャーが演じるジョーカーが言う有名なセリフ「Why So Serious?」から。

Episode
友達とは親しく 敵とはもっと親しく
(친구는 가까이, 허나 적은 더 가까이)

『ゴッドファーザー PART II(The Godfather Part II,1974)』
マイケル・コルレオーネのセリフ “Keep your friends close, but your enemies closer.”から。

Episode
君は悪くない
(네 잘못이 아니야)

『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(Good Will Hunting,1997)』
ロビン・ウィリアムズ演じる心理学者ショーンが、マット・デイモン演じる主人公ウィルに対して繰り返し言う “It’s not your fault.”というセリフから。

Episode
想像を絶する愛と不安が芽生えるとき
(사랑은 준비 없이 찾아온다. 두려움과 함께)

『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜(About Time,2013)』
父親になったティムが赤ちゃんを抱くシーンでのナレーション「No one can ever prepare you for what happens when you have a child. When you see the baby in your arms and you know that it’s your job now. No one can prepare you for the love and the fear.」から。

Episode
ハッピーエンドは私のもの!
(Happy Ending Is Mine!)

『10人の泥棒たち(도둑들 / The Thieves, 2012)』
チョン・ジヒョン演じるイェニコールの足に入ってるタトゥーの文字!

Episode
いままでありがとう これからは新しい冒険を楽しんで
(모험을 함께 해줘서 고마워. 이제 새로운 너의 모험을 떠나봐)

『カールじいさんの空飛ぶ家(Up, 2009)』
カールじいさんの「冒険の本(Adventure Book)」の最後のページに、エリーが残したメッセージ “Thanks for the adventure — now go have a new one!”から。

Episode
愛こそは全て
(All You Need Is Love)

『ラブ・アクチュアリー(Love Actually, 2003)』
結婚式のサプライズ演奏シーンに登場するビートルズの曲名。

Episode
よく知っているのにまるで赤の他人
(우리는 서로를 잘 아는 이방인 같았다)

『ビッグ・フィッシュ(Big Fish, 2003)』
主人公ウィルが語るナレーションの中で出てくるセリフ “We were like strangers who knew each other very well.”から。

Episode
人生は美しく 高貴なもの たとえクラゲであっても
(해파리에게도 삶은 아름답고, 웅장한 것)

『ライムライト(Limelight, 1952)』
チャップリンの有名な映画内でのセリフ “Life is a beautiful, magnificent thing, even to a jellyfish.”から。

OST

一番印象的だったのはこの曲。
TOMORROW X TOGETHERのテヒョンとヒュニンカイが歌う「Surfing in the Moonlight」かな。

続いては、韓国の男性4人組ロックバンドNerd Connectionのソ・ヨンジュが歌う「WOOJOOIN (우주 IN)」。
歌詞では宇宙の話をしているので、in宇宙ってことなのかな?(よくわかってなくてすみません)雰囲気のある素敵な曲だね。

イ・ジュニョン演じるシジュンがずっと作ってた曲がこちら「Under Sunset」。
ドラマ内でギターで弾いてたリフが頭から離れなかったよ…。
歌っているのはもちろんイ・ジュニョン本人!K-POPアイドル出身だけあって歌がうまい!

momoruru

今回ムビの子供時代を演じた女の子チョ・ウンソルと、ムビのお母さん役のキム・ヒジョンが「実の子か!?」って思うくらい激似だったんですけど!特徴的な目元がソックリ。親戚ー?

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