真夏になる前に外で汗をかいて暑さに体を慣らしておかなきゃって思ってたのに、今年も慣れる前に真夏が来ちゃった! 私の周りでも熱中症で具合悪くなった人が既にチラホラ出てるので、みなさん熱中症には気を付けましょう~。
暑い日はエアコンの効いた涼しい室内で韓ドラ見るのが一番!今日は優しい気持ちになれちゃう素敵なヒューマン&ロマンスの感想だよ。
作品情報
- 邦題:未知のソウル
- 原題:미지의 서울
- 英題:Our Unwritten Seoul
- 放送:2025年
- 話数:12話(1話約80分)
- 日本国内配信:Netflix(2025.6現在)
予告編
あらすじ
評価(momoruruが勝手に採点♪)

総合評価 93点
パク・ボヨンが演じる1人4役は必見!
知らず知らずのうちに傷ついていた全ての登場人物たちを、優しく見つめる癒しのストーリー。
ドラマを見終わる頃には、きっと自分をもっと大切にしたくなっているはず。
感想
癒しに満ちた人生再生ドラマ
このドラマは、母親でも見分けがつかないほどそっくりな一卵性の双子、ミジとミレのお話。

見た目はそっくりだけど性格は全く違っていて、ミジは明るく健康的で運動が得意な反面、ミレは幼い頃から病弱で物静かだが勉強が得意。2人はお互いにだけ弱みが見せ合える特別な存在として育ち、片方が困った時には、2人が入れ替わることでトラブルを乗り越えてきたことも。
やがて大人になって、離れた場所でそれぞれの人生を歩き始めた2人だったけど、ミレに降りかかったある危機によって、再び入れ替わることにした2人が、別の視点から自分の人生を見つめ直していく…というストーリー。

ストーリーの発端になるのはミレの会社で起きたトラブルなんだけど、2人が入れ替わって生活をするうちに、それぞれの過去にあった挫折やトラウマがゆっくりと紐解かれていって、それぞれのエピソードが切なく、悲しく、温かいので、共感できるポイントが盛りだくさん。
更には、ミジとミレの人生に関わってきた母や祖母たちの気持ちや、2人の実家の隣人で同級生のスホも大きく関わってくるし、高校の友達や立ち退きを迫られる食堂のおばあちゃんも描かれていって…。
それぞれの登場人物たちも、少しずつ自分と向き合って、少しずつ過去を乗り越えていくんだけど、彼らと関わることでミジやミレにも新たな道が開けていくという、癒しに満ちた人生再生ドラマだった!

このドラマを見ていると、誰かに優しくなれるのはもちろん、自分にも優しくなれる素敵なドラマだと思うので、気が付かないうちに頑張りすぎちゃう現代の大人たちにオススメなドラマだと思ったよ。
女優パク・ボヨンの代表作になりそう
パク・ボヨン好きだから見始めたんだけど、SNSでも絶賛されてた通り、主演のパク・ボヨンが凄く良かったのよー。
このドラマでパク・ボヨンが演じてるのは双子ミジ&ミレなので1人2役。しかも双子が入れ代わって生活するので、ミレのふりをしてるミジとか、ミジのふりをしてるミレもいるから、なんと1人4役~!?

ミジとミレではファッションが違ったり、髪が長かったり短かったり、住んでる場所が違ったりするので、一応見分けはつくようになってるんだけど、話が進むにつれて、2人ともソウルにいたり、同じ髪型になっちゃう時期もあったりして。
それにミジとミレが対話するシーンも結構多いので、撮影時は相手がいない状態で演じてるんだろうし…これを演じるのは本当に大変そう!

でも凄いのは、「これミジかなミレかな、どっちだろう?」て疑問に思う瞬間が一度もなかったこと。それぞれの演技は自然なのにも関わらず、はっきりと違いが分かるほどの演じ分けがされていて、全くストレスなく見れちゃうのがスゴイんだよー!
あんなに可愛らしい見た目なのに、ボヨンちゃん女優歴18年のキャリアは伊達じゃなかった。
主人公ミジとのロマンスを演じたホス役のジニョンは、これが除隊後初のドラマ。体に障害がある難しい役だったけど、ホスって真面目そうで落ち着いてる雰囲気でジュニョンのイメージにぴったり。「ユミの細胞たち」のバビみたいに、恋愛になると突然ガンガン押してくるあの強引さはゼロなのでそこはちょっと残念だったけど(w)、かなりハマリ役だった気がするよ。

それから3人の高校生時代を演じてたイ・ジェインとパク・ユノの2人もめちゃくちゃ良かったー!ミジとホスのすれ違う視線がとっても切なかったよ。(こちらのMVに高校時代の2人がたくさん登場してまーす↓)
自分が愛せるような自分でいること。
このドラマを見て一番強く感じたのは、私たちは自分で思う以上に、自分に厳しく生きてるのかもしれないなってこと。
大切な人の期待に応えるためにとか、自分の存在が誰の負担にならないようにって頑張ろうとするうちに、知らず知らずのうちに自分を犠牲にしてるのかもしれない。
だって、そうするのが当たり前だと思っちゃうし、そうするしかないように思えちゃうから。

でも、そうやって自分の気持ちを見つめることを避けて、本当の気持ちに蓋をしても大丈夫なフリをしてると、いつか心がそれに慣れていって、自分がやりたいことなんて忘れちゃう。
そして本当の自分を見失って、そんな自分を愛せなくなっちゃうのかもしれないんだよね。

もちろん色んな事情があるから、全てを自分の思うようには出来ないんだけど、たとえ今が上手くいかなくても、自分の気持ちを大切に持ち続けて、自分が愛せるような自分であり続けることって大事なんだなと思ったよ。

私が子供のころに何がやりたかったことって何だっけ?何かやり残してることあったんじゃない?なんて思ったし、忙しい日々の中で忘れがちな本当の自分について色々考えちゃったな。
今回もキム・ソニョンに泣かされる…
緩やかで温かく描かれていくミジとミレの人生ドラマも素敵だったけど、このドラマってほんと助演が良すぎて…、なんだかもう大変なことにw

この続きはネタバレありますのでご注意を~
双子のお母さんオッキ役のチャン・ヨンナムが田舎の疲れたおばちゃん演じるの上手すぎたし(この人セレブ妻も上手いのに振り幅すご~)、スホと対立する車椅子の弁護士ジョング役のイム・チョルスの威圧感とか、イチゴ畑セジン役のリュ・ギョンスもとんでもない味わい深さを出してくるしで、それぞれで別のドラマが1本ずつ作れそうなくらい存在感あるんだよー。

中でもキム・ソニョンが演じてたホスのお母さんブノンの人生ドラマと、彼女の演技には圧倒された!キム・ソニョンって今回みたいな不思議ちゃんな感じと、強めのおばちゃんな感じの両パターンともに上手いんだよなー。
「え、ホスって旦那さんの連れ子だったの?」っていう驚きからの、お父さんが登場するあの日の回想シーンもインパクト強かったよね。
いや、そもそもね、キム・ジュホンを回想シーンにだけ使うのエモすぎて反則だから~w(まるで「スタートアップ: 夢の扉」の第1話じゃん)そして今や韓ドラあるあると言ってもいい、側面衝突からの死よ…。

理由は全く描かれてはないんだけど、ホスのお母さんは実家の姉たちと上手くいってなくて絶縁されていて、実母の死に目にも会えなかったわけで…どう考えても彼女の人生が濃そう。
ちなみに私が一番泣いたのも彼女のシーン。右耳の聴力まで失いそうになって引きこもっていたホスと、鍵をぶっ壊して突入してきたホスのお母さんが本気の喧嘩をするところ。
あのシーンのセリフを載せておくので、よかったらあの感動を思い出して~!

私の気持ちがあなたに分かる?分かるわけないわ。
僕を恨んでるだろ。僕のせいで父さんが死んだ。
父さんのために仕方なく引き取った。恨めしいとも言えずに、今まで生きてきた。
そうよ。恨めしかった。
駄々をこねた息子も、勝手な父親も、罰を受けずに死んだ運転手も恨んだ。それだけじゃない。命日が同じあなたの母親も、2人を行かせた自分も恨んだ。
この世の全てが恨めしくて、生きるのも嫌だった。
その時あなたが私を引き留めた。死のふちからあなたが目を覚まして、私を”母さん”と呼んだのよ。
それが足かせになったんだ…
捕まえてくれたの。私が流されないよう。
あなたのおかげで私は命を救われた。
2人で助け合えとお父さんが出会わせてくれた。
ホス、あの人への愛は思い出だけど、あなたへの愛は私が生きる理由よ。
私を救ったあなたは当然家族でしょ。あなたが息子で私が母親よ。
あなたなしで生きられない。だから手を離さないで。何一つ離しちゃだめよ。

こんなのもう号泣するしかないよ~!!
どのセリフが心に残った?
心に残る名言の多かったこの作品。みなさんはどんなセリフが心に残ったかな?

私はシンプルに「人は後戻りしないものよ。つまづくことはあっても後には進まない」っていう大学生ミジの言葉が好きだったな。いつも上手くいかないことばっかりで、げっそりしちゃうけど、後に進んでるわけじゃないと思えば勇気出たから。
それでは今回の感想はエンディングでのミジのメッセージで締めたいと思いまーす。ほんと素敵なドラマだったね!

「いくつかの章を経て悟った
人生は結末がある本ではなく
自分で空白を埋めるノートだ
空白に出会ったら
それは終わりでなく始まり
これからつづられる物語の
最初のページだと」
OST
どんなドラマにもハマっちゃう10CMだけど、この曲もこのドラマに似合ってたなー。
10CMの「노을(Hush of Sunset) 」。노을は夕焼けという意味だよ。

(ちょっと何言ってるのか分かんないかもしれないけどw)局長を演じたチョン・スンギルってドラマ「タッカンジョン」ではジニョンの弟役だったんだよね。





