
最近は韓国ドラマばかり見ていて、日本のドラマはあんまり見ないんだけど、こちらは制作陣が日韓合同かつ私の大好きなハン・ヒョジュ主演ってことで見るの楽しみにしてたんだ~。
というわけで今日は、韓ドラにどっぷりハマっている私目線から見た、こちらのドラマの感想を書いてみまーす。
作品情報
- 邦題:匿名の恋人たち
- 韓題:로맨틱 어나니머스
- 英題:Romantics Anonymous
- 放送:2025年
- 話数:8話(1話約45分)
- 日本国内配信:Netflix(2025.10現在)
予告編
あらすじ
評価(momoruruが勝手に採点♪)
momoruru総合評価 92点
ハン・ヒョジュと小栗旬の大人なケミがとっても素敵なラブコメディ。
こだわりのセットやロケ地での美しい映像は見ごたえたっぷり!
難しい事件は起こらないけど、不器用過ぎる2人のやりとりには思わず笑ちゃうし、疲れた夜でも気軽に楽しめちゃう癒し系ドラマだった~。
感想
回り道しがちな大人のラブコメディ
「やっぱり、Netflix資本はすごい!!」と唸らずにはいられなかった今回のドラマ。
キャストもセットも制作陣も全てが贅沢なドラマだった~!
Netflix資本を賞賛する前に、まずはドラマのストーリー紹介からw
主人公は、天才ショコラティエ韓国人女性ハナと、双子製菓の御曹司である壮亮。
ハナは視線恐怖症のせいで人前に出ることができず、匿名のショコラティエとして顔を隠して仕事をする毎日。一方の壮亮は、強迫性障害のせいで人に触れることができず、業務に支障をきたすことも…。
ハナのチョコレートの納品先であるチョコレート専門店「ル・ソベール」の新社長として壮亮が就任したことで、ある日2人は顔を合わせるんだけど、なぜかハナは壮亮の目だけは見ることができるし、壮亮もハナにだけは触れることができると気が付いて…という30代~40代の恋愛を描いた落ち着いた大人向けラブコメディ。
主人公たちは精神疾患を抱えてはいるものの重すぎるテーマではないし、何より主人公2人きりのときは症状もでないので、気軽に笑って楽しめちゃうロマンスに仕上がってるよ。若者の恋愛とはまたちょっと違って、クールでもなく、懐っこくもなく、押しすぎることもなく、でもあれこれ考えてつい回り道しがちなのも共感ポイント高め。お仕事ドラマでもあるので、チョコレート作りに関わる人たちのこだわりや情熱や、プライドにも触れることができて、なんだか元気をもらえるような温かいドラマだったよ。
こだわりを感じるオシャレで奥行きのあるセットや、美しい映像たっぷりのロケもしっかりあるので、目でも楽しめちゃうこと間違いナシ!w LE SSERAFIMのチェウォンが歌う主題歌「Confession(告白)」もドラマの雰囲気にぴったりのカワイイ曲だったね。
想像以上のケミにほっこりしちゃう
私の大好きなハン・ヒョジュ~!日本語がめっちゃくちゃ上手くて驚いた方も多いと思うんだけど、彼女はほんと多才なの。日本語も独学で勉強してて、日本映画にも既に2本出てるし、(前にも書いたけど)ジェイソン・ボーンシリーズのスピンオフドラマ「トレッドストーン」でハリウッドデビューもしてるので、英語はもちろん本格アクションのトレーニングも経験済み!(北朝鮮の殺し屋の役だったので)
主役デビューは2006年というキャリアもあるし韓国の国民的女優の一人なのに、とっても気さくで自然体な人なところも素敵なの。大ヒットしたドラマ「華麗なる遺産(2009)」や「トンイ(2010)」の頑張り屋さんなイメージも強いかもしれないけど、私は映画「ビューティー・インサイド(2015)」やドラマ「W(2016)」でのふ~んわりしてて優雅な雰囲気が好きw そしてこのドラマは映画「ビューティー・インサイド」と制作会社も同じで、美術監督も同じだったのも更に良かったな。
そして男性主人公は小栗旬。小栗くん、もう42歳だって知ってびっくりー!!
そりゃ私も年をとるわけだわ、うんうん、みたいな謎の親近感を感じつつ、ただ私と全然違うのは芸能人は年を重ねてもカッコイイのよ!
てゆうか考えてみたら私、小栗くんのドラマは結構見てて…「ごくせん(2002)」のウッチーもギリギリ見てるし、「花より男子(2005)」はガッツリはまってた世代で圧倒的に花沢類推しだったし、「花ざかりの君たちへ〜イケメン
パラダイス〜(2007)」の佐野泉も好きだったし、「クローズZERO(2007)」は映画館まで見に行ったし、「貧乏男子 ボンビーメン(2008)」では大好きな三浦春馬くんに出会ったし、…え、なんか私の人生、意外に小栗くんにまみれてない???もしかしてファン!?w
想像以上に主演2人のケミ(化学反応)が良くてビックリしたんだけど、なかなか素直にはなれない30代~40代らしいロマンスが、今の2人の落ち着いた雰囲気にぴったり合ってたね。
ハン・ヒョジュ以外は日本人キャストなんだけど、赤西仁、中村ゆり、成田凌、佐藤浩市、奥田瑛二、伊藤歩、山口紗弥加、原田美枝子と、誰もが知ってる顔ぶれでとにかく豪華。特に赤西くん、私は久しぶりに見たんだけど、すごく良い方向に進化しててワイルドで素敵になってた!w
さすがNetflix資本!豪華演出に酔いしれるw
さてさて、いよいよNetflix資本の話をするんだけど(w)、
韓ドラばっかり見ている私が日本の民放ドラマを見ると時々思うのは「制作資金がないのかな…?」ってこと。
というのも、オフィスも家もセットが窮屈そうだし、展示会や研究会の規模は小さくて、運転シーンの合成が雑な処理だったりとかもあって、韓ドラと見比べるとガッカリしちゃうことも…。
もちろんドラマにもよるんだけど、日本の民放ドラマは1話あたりの製作費3000万円くらいと言われてるのに対して、韓国ドラマは6000万円くらいなんて言われるのでその差は歴然。日本の感性だって海外に誇れるような素晴らしいものがあると思うのに、ドラマ界では資本規模が違いすぎるような気がするんだよね。お金をかけなくても素晴らしいドラマはあるけれど、心意気だけでは越えられない壁もあるかなと。※あくまで個人の感想です
(ちなみに去年、真田広之主演のドラマ「SHOGUN 将軍」を見て、日本の伝統美の美しさに震えたんだけど、あちらはなんと10話で総製作費350億円!制作はアメリカでDisney資本。スケールが異次元だった!)
そしてそして、今回のドラマはNetflix製作。Netflixドラマの予算は平均的に1話1億円くらいと言われてるので、映像のそこかしこに日本の民放ドラマにはない予算の余裕が感じられて、映像が贅沢だったから見ててほんっと楽しかったなあ。まるで映画のクオリティでドラマ撮ってる感じだった。
キャストからして既にリッチな顔ぶれなんだけど、このドラマはロケ地も豪華で…
- ゆず屋さん(くまゆず温泉)は、神奈川県厚木市の「元湯玉川館」
- ガブリエルブロッサム(杏の花)は、埼玉県比企郡川島町の「遠山記念館」
- ラベンダー畑は、北海道空知郡上富良野町の「日の出公園ラベンダー園」
- ワイナリーは、山梨県甲斐市の「サントリー登美の丘ワイナリー」
- 社員旅行で訪れたホテルは、長野県北佐久郡軽井沢町の「ホテルインディゴ軽井沢」
- ハナのスマホの待ち受け画面になっていた池は、長野県松本市安曇上高地の「大正池」
- 結婚式場は、長野県北佐久郡軽井沢町の「軽井沢プリンスホテル フォレスターナ軽井沢」
- ついでに、いつも出て来る橋は、中央区日本橋の「豊海橋」
などなど(公表されているわけではないので情報が間違ってたらごめんなさい)、たった8話だけのドラマとは思えないほど色んな場所でロケしてるから見どころが満載~!
そして凄いのはロケ地だけじゃない。このドラマの制作は日韓合同なんだけど、この制作陣の顔ぶれがまた凄いのよ。この顔ぶれを見れば、やっぱりNetflix資本ってすごいなーって思うはず。
- 制作 イム・スンヨン(YONG FILM)
- 監督 月川翔
「君の膵臓をたべたい」 - 脚本 キム・ジヒョン
「ポンダンポンダン~王様の恋~」 - 脚本協力 岡田惠和
「世界から猫が消えたなら」 - 撮影監督 山田康介(JSC)
「シン・ゴジラ」 - プロダクションデザイナー(美術監督) イ・ハジュン
「パラサイト 半地下の家族」「ビューティ・インサイド」 - 編集 ヤン・ジンモ
「新感染 ファイナル・ エクスプレス」「パラサイト 半地下の家族」 - 音楽 Dalpalan(ダルパラン)
「ムービング」 - 原作 映画「Les Emotifs Anonymes」
このドラマを見ていて特に感じたのが、プロダクションデザイナーのイ・ハジュンの存在感。プロダクションデザイナーというお仕事は、日本ではあまり馴染みのないポジションなんだけど、セットから衣装まで目にみえるもの全てを統括するという、ざっくり言うとドラマの世界観を作ってる人みたいな感じ。
私はこのセットがすごく好きで、ハナの勤務先「ル・ソベール」の店舗の内観はどこもかしこもガラス張りで素敵だったし、ハナの自宅兼作業スペースも奥行きがあって面白い構造になってて、あれはすごく韓ドラっぽかったな。
それから音楽を担当したDalpalanも良かった~。韓ドラでもDalpalanのOSTには何度もアッと言わされてるんだけど、一見ドラマには馴染まないような気がするアナログ感のある電子音が、ある場面ではめちゃくちゃ心に刺さるんだよね。こちらの曲「Romantics Anonymous」なんて、まるで「ムービング」のOSTみたいなんだけど、やっぱり一度聞けばパッと情景が浮かんじゃうくらいのインパクトあった。
エピソードタイトルはチョコレートの名前
エピソードごとのタイトルは、ル・ソベールで販売している「レインボーパレット」という7種類のチョコセット(お値段5280円でしたw)に入っているチョコレートの名前になってるのも可愛かったよね~。
- エピソード1 レインボーパレット
- エピソード2 ゆずトリュフ
- エピソード3 わさびアンソワ
- エピソード4 ボンボンさくら
- エピソード5 スペシャルオランジェット
- エピソード6 トゥーウェイコンフィズリー
- エピソード7 ピュアケンジ
- エピソード8 幸せのチョコレート
momoruruこの続きはネタバレ(?)ありますのでご注意を~
エピソード1の「レインボーパレット」というのはセットの商品名だったし、エピソード8の「幸せのチョコレート」というのもチョコレートの名前ではなかったので、ドラマ内で紹介されたチョコレートは7種類のうち6種類。
あれれ??あと1種類はどこに?w
ということで見返してみたら「モンドゥ抹茶」という抹茶チョコだけは紹介されなかったみたい~。もしかしてシーズン2につながってたりする?
エンディングでは、最近韓国のTV番組にも出ている坂口健太郎が精神科医として登場(医師にしてはちょっと顔色悪かったけども?)。そ、そしてそこになんと韓国ドラマ界の大スター、ソン・ジュンギまで現れて「これ一体どういうことー!?」って私が騒いでるうちに終わりました…。(なんでソン・ジュンギ出てるの~?ソン・ジュンギ出てるのは制作会社が一緒だから映画「ロ・ギワン」つながりかな?とも思うんだけど謎)
momoruru坂口健太郎&ソン・ジュンギ主演でシーズン2が始まったらどうしよう!?って思わなかった?w そのストーリー、全く予測ができないんだけどww





