韓国映画『デシベル』感想(ネタバレあり)|豪華キャストの緊張感のある攻防戦が痺れる!

イジョンソク

満足度★★★3

タイトル「デシベル」

原題 (데시벨)

日本公開日 2023年11月10日

監督 ファン・インホ

オススメポイント

音が命を左右する、未体験の緊張感

『デシベル』の最大の魅力は「音」が物語のカギを握るというユニークな設定だと思う

一定のデシベルを超えると爆発する仕掛けという斬新なアイデアは、日常の何気ない音すら恐怖の対象に変える。

静寂と緊張が交錯するシーンでは、観ているこちらの呼吸すら止まりそうになった

主人公が抱える過去に起きた悲しい事故が、切ない動機となって爆弾魔を復讐へと駆り立てる

簡単なあらすじ(ネタバレなし)

釜山。爆破事件のニュースを目にした元海軍副長のカン・ドヨンに、テロリストから「次のターゲットは、サッカースタジアムだ」という脅迫電話がかかってくる。ドヨンは事態を把握する間もなく、観衆で埋め尽くされた釜山アシアード競技場に向かうが…・・。

引用元:U-NEXT公式より

注意!私的ネタバレあり感想

引用元Klockworx VOD

『デシベル』公式・本予告↑↑

ドラマで見たかったかも?

キャストが好きな方ばっかりで、かなり期待して視聴したが、ちょっと駆け足で残念だった

この映画は二つのエピソードを軸に構成されていると思う

1.騒音(一定のデシベル)に反応して爆発する特殊な爆弾をテーマにしたサウンドパニックアクション

2.事故で消息不明になった潜水艦の中で起こった、秘められた真相とヒューマンドラマ

どちらとも興味深い題材なのでもっと掘り下げて欲しかった気がする

なので10話くらいのドラマだったら、登場人物の性格、仲間や家族の絆、主人公の置かれた環境などがわかってもっと感情移入できた気がする

とは言っても、このクオリティーで作品を作るには映画じゃないとできないのかもね

爆弾サウンドパニックアクション

爆発シーンはリアルを追求して、CGを使わず本物の爆弾を使っているということで、確かに迫力がぜんぜん違う

演者さんたちは、大変だっただろうな

ある一定のデシベル(音量)に達すると爆発するという爆弾の設定は面白い

明らかに主人公のキム・レウォンに相当な恨みがあって翻弄させるためのサイコパスが喜びそうな機能だもんね

犯人の思惑通り主人公が右往左往するわけだけど、(右往左往するキム・レウォンは、どこかセクシーさがある…いいわ〜♡)爆弾魔のイ・ジョンソクは意外と冷静だった

サイコパス野郎かと思ったら、弟思いの悲しみを背負った頭のいい青年だった

犯人を演じたイ・ジョンソクの演技は素晴らしかった

あの美しいお顔がどんどん歪んでいくのがたまらん

潜水艦で起こった悲劇

過去に見失った魚雷に追いかけられ、追いかけっこの末に沈没した潜水艦

救助が来るまで乗組員全員だと酸素がもたないため、ある決断を迫られる

半数を生かすか

全滅するか

これはとんでもない2択…しんどすぎる

この決断を託された主人公・カン・ドヨン副長(キム・レウォン)の心痛は計り知れない

(船長はどこ行ったかな?見逃した?)

真相を話す最後の記者会見で「もしも当時に戻れたらどんな判断を?」の質問にあえて答えを言わず映画は終わったけど、見ているものが色々な推察ができて面白い

「同じ決断をした」というのが定石な気がするが、「最後まで全員が助かる方法を探す」とかどうでしょう?

出来っこないのかも知れないけど、仮定の話ぐらい希望を持ちたい

「赤い糸(抽選に使った)は長いものを多くすれば良かった」と言っていたけど、あの赤い糸が犠牲になったテリョン(チャ・ウヌ)からもらったマフラーを解いたものというのがかなりしんどくて切なかった

抽選のためにドヨンに贈った訳ではないのに

チャ・ウヌは出番が少なくて拍子抜けしたけど、死を覚悟した後の顔面蒼白の表情は「あーこれが死を覚悟した人の顔なのね」とストンと腑に落ちた

今回気になった人

オ・デオ(チョン・サンフン)

爆弾事件でカン・ドヨン副長と行動を共にする記者

サンフンさん、かなりいい味出してた笑、あんな感じのキャラまじで上手いな

サッカー場に仕掛けられた、騒音に反応する爆弾の爆発を防ぐため体を張って試合を止めようとするところは笑ったな〜

「顔を隠して腹隠さず」

最後に

キム・レウォン…やっぱり好きだ

爆弾犯と対峙して、走り回っている時も

魚雷から潜水艦を守ろうと指示を出している時も

男らしくてセクシーなのですよ

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