韓国ドラマ 魔女 君を救うメソッド (感想)

サスペンス/アクション系

おすすめ度:35%
データ分析とは度:100%
監視度:100%
原題:마녀 / The Witch (全10話)

韓国ドラマ 魔女君を救うメソッド 感想 レビュー あらすじ ネタバレ ブログ

魔女と呼ばれた女性を救うため、データ分析で謎に挑むが、自身も危険な目に…2025年のミステリーロマンス。

あらすじ・キャスト

ミジョン(ノ・ジョンイさん)…彼女に関わった者は不幸な目に遭う、そんな噂のためかいつも孤独に生きてきたのだった。
クラスメイトだったドンジン(パク・ジニョンさん)は、そんな彼女の周囲で起こる不吉な出来事は必然ではないとデータ分析によって証明しようとするのだが…。

感想

1話目は興味深くて面白いな〜と思ったのですが、それ以降テンポがかなり悪いのと、別視点を繰り返す構成が多用されていたのもあって、ドラマの展開が回りくどく感じてしまいました。
一体何に焦点を当てて進んでいるのか、「それ」が解決したのかしてねえのか良くわからないドラマだな…と、申し訳ありませんが思ってしまいました。(個人の感想です)
私は普段原作を知っていても知らなくても映像化された作品と原作は差はあれど異なるものだと思っているので特段原作そのものをほとんど気にしないのですが、(最近はウェブトゥーンが原作なのもあって全く読んでないことも多いです…)、今作についてはすぐに『ムービング』などの原作を描かれている人気ウェブ漫画家のカン・プルさんの作品!!!と書かれているので、私のように原作を気にされない方もご存じの方も多いかもしれません。
主にXで“カンプルワールド"と謎によく書かれているのを見ますが、ただその”ワールド”自体を私は全く熟知していないので、それが何なのかよくわかっていませんが…。原作以外でもそのワールドは適用されるのですかね…?

ストーリーとしては、周囲から魔女と呼ばれる不穏な女性に恋した男性が、彼女の無実そして自分の愛そのものをデータ分析などで証明するという過程を描いたドラマです。
ベースとしてはラブストーリーではありますが、主人公2人が一緒に画面に”揃って”映るシーンがとにかく少ないですので、恋愛モノを期待して視聴するとかなり肩透かしを食らうかもしれません。
魔女がテーマなだけに何となく雰囲気が暗いシーンも多かったですが、私は今作の映像の演出やトーンはとても綺麗で落ち着いていて良かったなと思いました。
ただ私が根本的に気になったのが、シーンが繰り返し多用されている点。
このドラマ内では意図的にミジョン視点、ドンジン視点で同じシーンが描かれるパターンが多くあります。
確かにこの描き方が効果的でもあったものの結構な頻度で発生するので、テンポの悪さを更に強調していました。
3歩進んで2歩下がるレベルでなく、3歩進んでそのまま3歩下がっていましたので、話そのものが一切進んでねえよ…と思わざる得ないというか。
そんなこんなでドラマ序盤で既に「そのシーンはもう観たよ…」のような気持ちに何度もさせられてしまい、単純に「画面に」飽きてしまいました。早く違うシーンを見たい欲がまず勝つというか。
全10話という通常よりも短い尺のドラマでしたが、このシーンを使いまわす演出を減らしたらもっと短く、テンポ良く進展すると素人ながらに思いました。
何なら映画ぐらいの長さでも特に問題なかったのではないかと思う展開に加え、あまり驚きのないオチでした。(すみません、個人の感想です)
ということで、申し訳ないですがネガティブ気味な感想になります。

ゆるいネタバレありの感想

TVINGインスタグラムより

同じ高校に通うミジョンとドンジン。
少し影のあるミジョン、彼女は物静かな女性です。美しくて密かに彼女に恋する男子学生は多かったよう。ドンジンも実はその中の1人でした。
しかし、あるウワサが一気に学校中そして村の中を駆け巡ります。
彼女に関わると不幸になる…、彼女は”魔女”だ、と。
同級生の中にはそんな馬鹿な…と思った人も多かったはずでした。が、しかし実際に彼女に告白した学生は直後に不可解な「偶然の死」で亡くなっているのでした。
彼女は学校でも村からも孤立。
そんな状況に自分自身さえ恐れてしまったのか、それでしか選択肢がない状態になり、静かに1人学校を去ることに…。そんな彼女の姿を静かに見つめるドンジン。
彼はミジョンは「魔女ではない」「偶然の不幸が重なっただけ」だと信じているものの、結局何もすることはできないままなのでした。

10年後
ドンジンはデータ分析の専門家として名を馳せています。
大人になった今でも、彼の心にはいつもミジョンが「心残り」として存在していました。
そんなある日、偶然か必然か、ドンジンはミジョンを地下鉄の中で見かけます。
そして昔と全く同じように「彼女が魔女かもしれない」という不穏さを再び目の当たりにするのです。
そう、彼女は今もなお魔女と呼ばれていた高校時代と同様、今も人と関わることを避けてひっそりと孤独に生きていたのでした。

ミジョンの法則
再びミジョンを見つけたドンジンは、今こそ果たせなかった過去の「証明」をするときだと決意。
密かに彼女に接近し、彼女の行動などを事細かに分析するドンジン。自分で「ストーカーだ」と自覚があるレベルで彼女を監視。実際ストーカーでした。
そして自身の身体が傷だらけになりながらも、そして命をかけて分析を続けるのでした…。

気になった点

魔女 韓ドラ 感想あらすじネタバレレビュー評価

検証方法が謎
ドンジンは地下鉄でミジョンを見かけてから、今こそ彼女の無実(?)を証明し、加えて自分の愛を彼女に伝えようと決意。
しかし、彼女をつけ回して部屋を監視し、ゴミまで漁るレベルで検証し始めるドンジンさんには、視聴中しばしば無言にさせられました。
モラル的にもどうなのかというか…本当にそれが必要だったのか?というか。
この点でかなりドンジンというキャラ自体に「あのさあ…」と悪い意味で妙な印象しか与えられない人物像になっていました。
また、データ分析だ!というあたかも理論的な検証なのかと思っていたのですが、結局単なるドンジン自身の身体を使った体当たり検証が多過ぎて、PCでカタカタやっている検証シーンは一体何だったのかという気もしました。
そもそもミジョン過去のデータとしても、”魔女とされる例”はそう多くなかったです。
結局高校時代からですよね?では彼女の幼少期含む過去はどうだったんですかね?
彼女が誰かから好かれるのは、決して高校時代からの話ではないと容易に推測されると思うのですが…。
最新の”魔女例”としても、あれだけ人との接触を拒んで生活していた彼女が、地下鉄で告白されていましたが一体どういう機会でそうなったんですかね?

恋愛の無理矢理感
ミステリアスな内容を引っ張り過ぎて、最後の「結論」を恋愛という部分で解決した今作。
しかしその肝心の恋愛をする2人の”やり取り”と関係を築き上げる描写が少な過ぎて、説得力が無さすぎて私はかなり不満でした。
・ミジョン
ドンジンは彼女のことがずっと好きでした。ですが一方のミジョンは、彼に対してはそこまで強い印象は高校時代から残ってはいなかったと思います。
突然”配達員”として再会した2人。
そこからミジョンの中でドンジンという人物が大きく存在し始めますが、そこから彼に対して恋愛感情に流れる過程が私にはよくわかりませんでした。
ネガティブな視点になりますが、ドンジンが「検証」した結果を出してきたため、ミジョンはドンジンを好きにならざる得ない状況に追い込まれた様になったような気もしました。
なぜなら彼女が拒否したなら、ドンジンは命を落とす可能性が超UPするわけですよね。そんな状況で断ることってできますか…?
・ジュンヒョク
いきなり終盤に、何とドンジンの友達(刑事)のジュンヒョクもミジョンと同じタイプの人物だった!と明かされます。(最後まで隠すネタなのかという気もしますが)
そしてここでぶっ込まれる、ジュンヒョクとウンシクの恋愛。
ウンシクはドンジンが無駄な謎解きゲームのように残したPC内のレポートを読んで、ドンジンへの愛情を確信したようでしたが、この2人は本当にお互いに恋愛感情を抱いているのですかね…?
特にウンシクは、単なる彼への同情心にも似たような感情のようにも感じられてしまい、私は全く納得がいきませんでした。もう少し2人のやり取りが描かれていたら随分違っていたと思いますが…。

魔女なのか何なのか
魔女ではない!のはずか、結局魔女じゃねーか!のように見せていたのは何だったのでしょうか…。
たとえドンジンとミジョンが末長く交際(もしくは結婚)したとして、彼女を密かに好きになる人間がこの先ゼロになる保証はありません。
その場合、結局また魔女と後ろ指を刺されてしまうという同じ状況になるなのでは?という疑問が残ります。そのような状況が嫌なので、ミジョンはひっそりと生きるという生活を選んだのではないでしょうか?
結局、彼女の根本的な「呪いのような問題」は何ら解決されておらず(偶然が重なったただけとしても、関わると不幸になる人が実際多いなら結論魔女のままとなってしまいますので)、エンディングとしてはただただドンジンの告白が成功した!ヨカッタネ!だけという気もします。
ミジョンの本当の気持ちとは一体どうだったのでしょうか?
また、もしミジョン(やジュンヒョク)が相手と上手く行かなかった場合、呪いは発動するのですかね?
とにかく何もかもがスッキリと解決せず、説明もされずに、そのまま勝手にストーリーが終わってしまったという印象は否めませんでした。(個人の感想です)

ということで、一体どのようにお話が終わるのだろうかと思って視聴していましたが、何だかぼんやりとしたラブストーリーに着地してしまい、正直私はがっかりしました。
映像の雰囲気はとても良くて好きだったのですが、何だかな…という気分で視聴を終えた次第です。
気になった方は視聴してみてください。

こちらもおすすめ:

タイトルとURLをコピーしました