おすすめ度：40％
アナウンサー度：100％
スイッチ度：100％
原題：비밀은 없어 / Frankly Speaking (全12話)
完璧だったアナウンサーがある日突然嘘がつけなくなり…？2024年のコメディ・ロマンスドラマ。
あらすじ・キャスト
アナウンサーのキベク（コ・ギョンピョさん）は、真面目に寡黙に仕事をしていたが、そんな彼のイメージがガタ落ちするトラブルが発生。
その事件の後、バラエティ番組の作家ウジュ（カン・ハンナさん）を通して、キベクはニュース番組でなくバラエティショーに出演することに。
しかし、あるきっかけでキベクは嘘がつけなくなってしまったのだったが…。
感想
色々中途半端でよくわからなかったですが、最後まで普通に観たドラマでした。
それほど強いロマンスもなく、ヒューマン/ヒーリング系のようなところもあり…。
特に序盤は強めのコメディですが、長く続くというわけでもありません。
この時点で既に中途半端な感じもしますが、イライラしたりせず平和な感じで話は進みますので観ていてストレスを感じることはなかったですし、不思議と続けて観てしまうドラマでもありました。
加えて、主演のコ・ギョンピョさんとハンナさんの雰囲気もあって、楽しめるシーンも多かったのは良かったです。
知らず知らずのうちに抑圧されていた生き方をしていたアナウンサーの男性が、ひょんなことから嘘がつけなくなり、自分自身を見直すというテーマのお話です。
ただ、ちょっとこの「嘘がつけなくなる」という設定自体の出オチ感が強すぎたため、問題発生以降ぬるい展開をカバーしたかったのか、舞台が強制的に変わってしまいます。
これが観ていて、無理矢理感が伝わるドタバタ感あるストーリーの広げ方を強く感じさせられた点が気になりましたが…。
キベクの気持ちを深堀しそうなテーマにも関わらず、イマイチ深みが足りないというようなちょっと中途半端な掘り下げ方なのが残念だなと思いました。
とはいえかなり気楽に視聴できる作品となっていますので、気になった方はチェックして頂ければと思います。
ゆるいネタバレありの感想
ソン・キベク、お昼のニュースの顔を務める彼は”手堅い”アナウンサーの1人。
そんなキベクは次のステップアップとして、夜のニュースのメインの座を狙っています。
そんなある日、オンエア途中に何と男が乱入しキベクも巻き込まれることに。お昼のニュース番組が完全なる放送事故になってしまいます。災難。
この放送事故のせいで、キベクは上司からバラエティ番組出演を命じられてしまうことに。
ここでやって来たのが、放送作家のウジュ。
彼女もちょうど出演者の急遽キャンセルでピンチだったのです。
そもそもキベクのニュース番組の放送事故が、このウジュの担当する番組の出演者キャンセルと繋がっている訳なんですね。
渋々出演することになったキベクでしたが、空気を読まない行動にウジュは絶句。
彼にダメ出しを行っている時、とんでもない事故が発生してしまいます。
キベク感電
呼び出した場所が悪かったのか、ウジュの目の前で何とキベクは盛大に感電してしまいます。
失神するキベク、しかし次に目を覚ました時…彼は180度人格が変わっていたのです。
共演者にストレートな失礼すぎる指摘をし、一気にウジュ含めた撮影現場をザワつかせる男キベクになってしまいました。
今までの我慢をし、余計なことは絶対言わないキベクとは大違い。
そう、彼は嘘がつけなくなってしまったようです。
これにはキベク本人も驚き、パニックになっている様子。
恋愛リアリティショー出演
結局キベクはニュース番組も降板し、停職することに。この空白の時間について、キベクは自身の生き方を内省するのでした。
嘘がつけないモードの”スイッチ”について、あれこれ考えるキベク。
このスイッチにはウジュの存在が関係しているのかもしれない…。
キベクはウジュからオファーされていた、恋愛リアリティ番組に出演することを決めるのでした。
気になった点
・恋愛リアリティ
アナウンサーという職業をしていたキベクのホームがTV局でしたが、ここでいきなりの海辺ロケでのドラマ内リアリティ番組のぶっ込み。
確かに色々”事件”が発生するわけで、ネタの宝庫かもしれません。が、ちょっと厳しい感じもしました。
というのも、この”番組”で大した進展が内容的に何らなかったと思ったからです。
ウジュの元カレのチョンウンとのライバル的なやり取り？3名の過去の繋がり？ウジュがキベクを強く意識したきっかけ？
…そうかもしれませんが、リアリティ番組で他の出演者との無駄なやり取りもなんだかエピソードを薄めただけにも感じましたし…。
キベクが”やらかす”場を作るためだけの、わざとらしく取ってつけたようなセッティングだったなと思いました。
・キャラの多さ
今作でちょっと驚いたのが、全12話にしてはメインのキベクとウジュの周囲のキャラがやたら多いなと思った点でしょうか。
キベク弟の恋愛模様なんかよりも、キベク本人の気持ちや考え方をもっと描いて欲しかったです。
ということで、コミカルで平和でそれなりに楽しいドラマだと思いましたが、肝心の主人公キベクが前半はただのオモシロ押しの強さ、後半は掘り下げ不足を感じました。
最終回では割と長い子供劇で総集編として何故か全編振り返りの時間を強制的に作られていたのもあって、最終回で個人的にちょっと興醒めしてしまいましたが…。
良いシーンもたくさんありましたが、申し訳ないですが、全体的に12話のサイズとしても内容がちょっと薄すぎるのかもしれないなと思った次第です。（個人の感想です）
