韓国ドラマ ヒエラルキー (感想)

Netflix

おすすめ度:27%
イクラス度:100%
絆度:100%
原題:하이라키 / Hierarchy  (全7話)

ヒエラルキー感想レビュー考察あらすじネタバレ ネトフリ 韓国ドラマ 
特別な高校でのヒエラルキーの中に隠された事件と真実とは?2024年の学園リベンジラブドラマ。

あらすじ・キャスト

あらゆる面でトップクラスの私立高校でも、超上級グループに属するリアン(キム・ジェウォンさん)とリアンの彼女ジェイ(ノ・ジョンウィさん)。
ジェイの友人ヘラ(チ・ヘウォンさん)とウジン(イ・ウォンジョンさん)らは学内でも特別扱いだった。
そんな学校に特待生として、”一般人”のカン・ハ(イ・チェミンさん)が入学してくるのだった。
ハは単なる学生ではなく、ある計画があって入学したようだが…。

感想

情緒不安定
とりあえず学園モノということで、始まる前から個人的に割と楽しみにしていた作品でした。
残念ながら視聴を進めるにつれ、真顔からどんどん眉間に皺が寄る感じの雰囲気になり、最終回の頃には漫画『ゴルゴ13』の主人公の男性のように、額の中央にくっきり線が入ってしまうレベルの作品でした。
お話としては「復讐」がテーマの今作。
しかし最終回まで観ても、とにかく一体何を伝えたかったのか私にはサッパリわかりませんでした。
話が散らかっているというよりは、復讐が軸だったのに途中から予期せぬ別のモードで何故かまとまった最終回となり、自分で健忘症かと心配になったぐらいでした。
どこから違うドラマを観ていたのでしょうか…。
ドラマがつまらないというか、何というか…。
この"本編”7時間は何だったのか?と思わず問いかけてしまう感じの気持ちを抱きました。(個人の感想です)

超セレブ学園生活でのヒエラルキー制度、いじめ、恋愛、過去の事件、家族…、よくあるものですが”鉄板ネタ”ですので、個人的には例え過去の焼き直しのようなドラマでも十分楽しめると確信していました。
(というか、あまり失敗するワケがないネタだと思いましたが…。)
しかし、今作では全キャラとストーリーそのものでさえ、情緒不安定のように感情ジェットコースターで彼らの行動がまるで意味不明で困惑。
復讐の軸はいつの間にか消えていたり、意味なく視聴者の同情を誘うような流れになるなど、謎が多かった。

個人的には全キャラに興味を持つことが一切なかったですが、そもそもストーリー展開と設定そのものにも感情をキャラに寄せにくい流れになりすぎていると思いました。
加えてメイン3名のカン・ハ、リアン、ジェイがいますが、リアンとジェイはキング&クイーンとしてクールで感情を表にあまり出さないキャラです。
しかし途中からカン・ハまでがクールタイプ化してしまい、それもどうなのかと素人ながらに思いました。
全話を通してキャラの成長や変化は大して見られませんでしたし、色々残念に思った作品でした。

最終回のエンドロール後にシーズン2に続くようなシーンが入りますので、続編があるかもしれません。(やっとカン・ハのターンでしょうか?)

ゆるいネタバレありの感想

Netflix Koreaインスタグラムより

エリート名門私立高校、チュシン高校。
ここで1人、帝王のように行動する学生が。彼の名はリアン。
それもそのはず、このチュシン高校はリアンの母がトップに立つチュシングループが運営しているのも同然なのですから。
このリアンを中心として、ウジンとヘラが他とは違う特別”エリート”学生として、好き勝手に振舞うのが許されているようです。
そんなチュシン高校に”特待生”カン・ハが入学して来るのでした。何でも、彼は入学試験を満点でパスした優秀な学生。
とはいえ、彼の周囲を気にしない”無邪気”すぎる行動は、クラスメイトを時にヒヤヒヤさせます。
何故なら、カン・ハのような特待生が過去に不幸に遭ったから…。
リアンらのようなエリート学生と、カン・ハのような一般人で”お情け”をかけてもらっている特待生とは階級が異なる…それがこの高校の現実。
しかしハは時に、敢えて彼らを煽るような行動すらするのでした。

カン・ハの目的
高校では、特待生が不審な事故で亡くなっていた過去がありました。この事故については、皆が口をつぐんでいるようです。
実はこの亡くなった学生イナンの弟こそ、カン・ハだったのです…!
彼は兄の死について、そしてこの学校の闇について、徹底的に明らかにすると復讐を誓って入学したのでした。
ハは兄の死について、全ての元凶はリアンを頂点とした校内のヒエラルキーの中で起こったイジメではないのかと疑っているようです。

ジェイ帰国
アメリカから女王ジェイが帰国。
彼女はリアンの彼女…ですが、どうやら2人の関係はあまり上手く行っていない様子。
唐突なカーレースでジェイさんはリアンに速攻で別れを告げますが、意味深な表情を浮かべています。
リアンは彼女との別れに全く納得していません。
ジェイはある機会に顔見知りになったハから、あの死んだ特待生のことを思い出し複雑な気持ちに。
ジェイとハの兄イアンは過去に仲が良かったのでした。
しかし、ジェイと仲良くなってしまったがために、リアンに目を付けられてしまったのです。

気になった点

Netflix Koreaインスタグラムより

復讐を忘れた男
強い意志を持って、チュシンにやって来たハ。
兄の死のキーパーソンとして、ジェイ&リアンに(自然に)目をつけたハ君。
しかし、めちゃくちゃ可愛い子犬に笑顔を見せたジェイに完全に恋に落ちてしまった様子。
憎い敵を愛してしまう…なるほどと思った展開でしたが、以降どんどんハさんのリベンジ計画が手緩くなり、ついには「復讐忘れてないよね?」と心配になる始末。
というのも、
「兄を殺したのは誰だ!絶対許さない!」
→「ジェイを脅迫しているのは誰だ!許さない!」
ナチュラルに彼の目的が変わっていたのには理解不能でした。思春期。
その挙句ジェイに「リアンと私は一心同体」的に言われ更に、「リアンを守りたいから助けて」と頼まれ、ヘラさん同様ジェイ&リアンカップルにコケにされていたカン・ハ。
委員長にリベンジをなめているのかとキレられるのも無理はないと思いました。

みんなツラいの!
リアン、ジェイ、ヘラ、ウジン…お金持ちで暴れん坊だったけど、みんな辛い思いを隠してたの!泣ける!ベストフレンズFOREVER!
終盤になるほど妙なまとめ方をしていましたが、彼らが組織立って行っていたイジメとイナンの死。
彼らの実は辛かったという”言い訳”は、一体全体何の関係があるのでしょうか?大人のせいですか?それだけではないですよね。
結局ウジンと関係を持っていた教師が逮捕されましたが、それ自体は当たり前として、その他の隠蔽した者たち、イジメに関与していた者たちは何か罰を受けたのでしょうか?
結局ヒエラルキーの頂点は何ら損はしていませんよね?
ハ君、本当にそれでいいのですか?
序盤ジェイさんがやたらと「どうして?」と理由をキッズのように確認しまくっていましたが、この「みんな家では大変だったの」が死に繋がった理由だったのでしょうか?
それとこれとは話が別ですので、このドラマで傷を抱えていた=だからイジメ発生の図式で許されていたように見えたのは、個人的には納得いきませんでしたし、モヤモヤしました。

最終回エンディングの考察
よくわからないハッピームードで許されたように見えたリアンら。
しかしチュシン高校に再び激震が。
亡くなっていたのは、ジェイの弟でした。
が、一体誰が殺したのでしょう?
その後、リアンのスマホに謎のメッセージが入っていましたが、カン・ハの表情の真相は?
個人的には、もしかしたらやっとハがイジメに関する復讐をしていなかったことに気づいて、かつての委員長のような”ゲーム”を始めたのかもしれないとも思います。
ハもリアンもジェイ弟を殺してはいないとは思いますが、ただどうかと思うのが、この弟の死によって、結局シーズン2があるとしても、ハもリアンもジェイを守るための行動をまたしても行うのだろうなという点です。
つまり(勝手な憶測ですが)またしても総合的な”復讐”は達成しそうにないな…という懸念でしょうか。
当初の目的からずっとズレたような進展が、個人的に大変気になるなあと思った次第です。

ということで、よくわからない気持ちのまま視聴を終えました。
個人的にはおすすめしませんが、序盤は面白い部分もありますので、是非観てみてください。

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